トリアナサーバー住の紅い子。基本放置民ナリ
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04:39:29
はぃな!(=w=
ちょいと今回は長くなってしまわれました(ぁ
小さな手でつついてくる猫を傍目に拳を握り締める。
「少しずつやけど、ちゃんと強くなってる。」
新たな力を手に入れ、あえて日常に戻らず
雪原の集落へと向かったときから・・・。



目的の場所はすぐそこ、というところで
激しい頭痛に襲われた。
頭の中で何かが聞こえる。
紅い眼光が、明滅していた。
そこで俺の記憶は途切れている。






体中が冷たい痛みに軋む。
柔らかくも硬い雪の中に俺は突っ伏していた。

「おい、なんで人間がこんなとこに倒れてるんだ?」
「そんなの俺が知るかよっ。」

屈強そうな低い声が聞こえる。

(――あぁ・・・なんとか生きてるかな)

意識は霞んでいき、やがて消えた。


イリア大陸ピシス地域、バレス
雪原の中にひっそりとある集落は人間にしては大きすぎる者たちが拠点としていた。
人間がまだ繁栄する前より敵対関係にあった2つの種族、ジャイアントとエルフ。
一時、沈静化してた睨み合いはここ最近再び火花を散らしつつある。
互いの種族とも古代族の力を取り戻してきたのだ。
「陛下、エルフどもの支持者の可能性がありますが――。」
防衛部隊の男は倒れていた紅い人間を王の元まで運び込んだ。
エルフ支持者なら早急に対処が必要である。
「待て。キリネよ・・・。」
ジャイアントの王、クリューグ。
鋭く遥か遠くまで射抜くような目はすぐ隣にいる女王へと移る。
「それらしき痕跡はないようだねぇ。」
手鏡片手にしたまま、指でトンと紅い人間に触れる。
指、と言っても人間から見ればちょっとした槍ぐらいあるのだが。
「目を覚ますまで監視してみるか・・・。
 我らの力になるやも知れぬ。」
それがジャイアント族の王、クリューグの出した結論だった。


それから3日。
紅い人間は目を覚ました。
「おや、起きたのかい?」
キリネが見下ろした。
デカぃ。
何がと言うには数が多すぎて言えないが、とりあえずデカぃ。
結論から言うなら、全部。
(この人――人?まぁいいや、人間じゃないな。)
俺の記憶にはここまで大きい人間は見たことない。
(判断基準が人間の枠でいいなら、女なんだろう。)
「目が覚めたか、人間よ。」
今度はがクリューグが見下ろした。
こっちもデカぃ。
(ぇ・・・俺縮んだか?ヤバいぐらい。)
「その様子では我らのことが分からぬようだな。」
(イヤイヤイヤ知らんって。
 格が違うってば、主にサイズの。)
俺の心は激しく疑問とツッコミが殴り合っていた。
「我らはジャイアント族なのだ、人間よ。
 余はクリューグ・・・ジャイアントの王
 彼女は余の妻、キリネだ。」
「あぁ・・俺はウィンプです。クリューグ王の言うとおり、人間。」
なぜか、多分と言いそうになった。
自分のことなのに、どこか疑問があった。
「知っておる、お前は少し記憶を失くしておるようだな。」
(俺を知ってる?)
「転生するがよい、さすれば記憶が戻るやも知れぬ。」
キリネが分厚い本を取り出した。
「これ、いるんだろう?」
返事もなくクリューグは受け取ると、親指を噛む。
ガリっと嫌な音のあと、血が滴り始める。
クリューグはその血を染み込ませるかのように、指を本に押し付けた。
「一体何を・・?」
クリューグは俺にも答えず、本を落とすように手放した。
だが・・・本は落ちなかったのだ。
それどころか、ひとりでにバラバラとページが変わっていく。
どんどん大きくなりながら。
本が壁のような大きさになったとき、紙の捲れる音が変わった。
ギシっ。
そのページが捲れ終わったときには、木の扉に本は姿を変えていたのだった。
扉の後ろは何もない。
横から見れば巨大な厚い板なのだろう。
音もなく、ゆっくりと扉が開いていく。
そこでやっとクリューグが口を開けた。
「さぁ転生するのだ。
 内なる声を聞けば、記憶を取り戻せるであろう。
 行くのだ、ソウルストリームに。」
「そうるすとりーむ?」
(覚えのない場所だ。
 クリューグの言うとおり、記憶がないなら当たり前だけど。)
「行けば分かるはずだ。」
俺にほかの選択肢はなかった。
何をしてわからないんだから。
自分を探しに、取り戻しに俺は扉をくぐった。





白い――ただ、ただ白い空間。
そこに俺は立っていた。
でもその場所は浮いている。
浮いてると言うことすら通用しないような気がした。
空と、うっすら模様を施された不思議な浮いている足場。
その周りを雪のように白いフクロウが滑るかのように飛んでいる。

頭の中で声が聞こえる。
誰かはわからない。
『もっと打たれ強くせんとなぁ、 肝心なときに倒れへんように・・・。』
目を閉じて頭の中で声を追いかけていると、トンと重さを感じさせない足音。
こっちはちゃんと耳で聴こええる。
俺は目を開けた。
ふわり。
そよ風のような柔らかさを黒い服で包んだ少女が一人降り立っていた。
その動きに釣られてものすごく、揺れる。
何が、と言うのはイロイロとマズぃ気がするからやめておこう。

「お久しぶりですね、ウィンプさん。」
少女はそう言ったが俺は誰かがわからない。
「・・そうですね。」
適当に合わせて答えてはみたものの
「無理に合わせなくてもいいのですよ。
 記憶を失くしてしまったのですね・・・。」
すでに見破られている。クリューグ王から聞きでもしたのだろうか。
「私はナオと言います。
 ここはソウルストリームと呼ばれる場所。
 エリンともう一つの世界――
 そこの人たちが現実と呼ぶ世界とを繋ぐ中間世界がここソウルストリームです。」
ずっと俺の中にあったモヤモヤとしてたモノがハッキリとしていく。
「あなたたち・・・ミレシアンたちは元々現実にいる人なのです。
 そして現実の人がエリンで見せる姿、それがミレシアンです。」
「つまり俺は『ウィンプ』という器の中に現実の人間の意志が宿ったものだと?」
「そうです。あまり多くは見られませんが・・・
 あなたもその意思の声を聞いたのですね?」
知らない意思の声・・・あのときの声なんだろう。
「その声の主が、本来のあなたです。」
「・・なるほど。」
「転生とは、その意思と最も近づくことができる儀式でもあるのです。
 ウィンプさんの中の意思が望めば
 ウィンプさんに本来の意思が宿ることでしょう。」
「出来ればそうしたいね・・・自分は自分にならなきゃ。」
「上手くいくといいですね。
 さ、転生を始めましょう。目を閉じて何も考えないようにしてください。」
言われた通り目を閉じた。
曖昧になってた本当の意思がだんだんと支配していく。
あるべき姿に戻っていくようでそれは少し温かかった。




『これで大体は決まりやな――』




気がついたとき、俺はバレスに居た。
正確には気づく前から知っていた。
俺がそれを望んだから、それだけのこと。
俺は俺になったっぽい。

「戻ったか・・。」
目の前にクリューグ王が立っていた。
「記憶は戻ったのか?」
「あぁーもう完璧戻ったわ。」
クリューグは豪快に笑った。
「では、本題に入ろう。
 我らジャイアントの力になる気はないか?」
どうやらクリューグが話したのは『本題』すぎた。
ワケがわからない。
「なんでよ?」
当然の末路。
「うむ。昨今、エルフの活動が活性化しておるのだ。
 連絡では古代エルフの力を掴まんとしておるそうだ。
 それと同じくして我らも古代ジャイアントの力への手がかりを発見した。
 少数ではあるが、その力・・・野獣化を身につけた者もおる。」
「なるほどな。で、俺に何しろと?」
「そう遠くないうち、我らとエルフは本格的に戦火に燃えるだろう。
 そこで我らを支持する人間が必要なのだ。
 イリアを再び闇に包ませるわけには断じてならん!」
静かに睨み合いを続けていた戦況が一気に変わる。
いや変わり始めている。
「手は貸そう、俺近接タイプやし。
 でも条件がある。」
「なんだ?」
「俺の防御面を鍛えるのを手伝ってくれ。
 近接戦闘に秀でたアンタらジャイアントの力が必要なんや。」
「よかろう、しかし命の保障はせんぞ?」
「わかってるわ、それぐらい。デカさの桁がちゃうやんけ。」




それからと言うもの
ジャイアントの攻撃をひたすら受け止めるという荒々しい訓練が続いた。
避けることはできるだろうが、それは目的ではない。
何本の剣を叩き折られたことか・・・。
最初のうちは骨が鈍い音を上げることも稀でなかった。
そのせいか気づけば応急治療についても学んでいた。



まともに受けきれるようになった頃、クリューグから呼び出された。
「ようやく様になってきたらしいではないか。」
含み笑いでニヤつきながら一枚のカードを渡された。
「これは?」
「アシスタントカードと呼ばれるものだ。
 我らジャイアントを支持する者に託しておる。
 それを使えばお前の本来の意思が宿るための
 ジャイアントを生むことができるのだ。」
「ふ~ん。ま、その気になったら使えるってことやろ?」
「そういうことになるな。」
「じゃもらっとくわ、ありがと。」
「さぁお前の行くべき場所へ行くがよい、意思が思うままに。」
でっかい手でバシッと背中を叩かれる。
傍目から見ればブン殴られている同然なんだが。
「ぐへっ・・またそのうち来るわ。」


「てヵここ何処やねん・・。」
バレスからダンバートンへ帰るのに
なんとなく、ご丁寧にケルラから船で帰ろうとした。
その結果が今に至っている。
突如海が荒れ高波に飲まれ流れ着いたのがここ。
やたらと猫が多い。
小さな島全域に猫が住み着いているのだ。
思わず猫とじゃれてたら、2匹ほどくっついてきてしまった。
「ええ加減、調べてみんとなぁ。」
「にゃぁ~。」
つつくのをやめた白い猫が俺の膝にぐでっとダルそうな頭を乗せて鳴いた。
「にゃふ、なんちゅータイミングで鳴くねんいつも・・・。」
にゃふという名前は勝手につけた。
綿毛みたいな長毛な猫ってだけで『にゃふにゃふ』にしてやった。
縮めてにゃふと今では呼んでるけど。
大陸移動を使うにしても、再び来るときのことを考えるとやっかいなことになる。
「ここの人に聞いてみよか。」




「やばい、ここ何処・・・。」
引きつった笑いを浮かべながらニャン魂は海に孤立していた。
ケアン港で借りた小船が大海にポツリと浮かぶ様は
どれだけちっぽけに見えるだろう。
まずい。ヒジョーにまずい。
船のサイズもあって物資はそこまで積んでいない。
暢気に漂流してられるほど状況は優しくなかった。
ガサガサと荷物を漁り、蜜蝋の翼を引っ張り出す。
特定地点に自在に移動できる転移アイテムである。
ワールドマップを広げて翼を重ねて置くと、中心をトンと指突いた。
「これで多分――。」
マップの四隅に小さなひし形の魔方陣が浮かび上がる。
それぞれの魔方陣から直線が延び、ある一点で交わった。
「ここか。」
間に合わせで編み上げた独自の魔法。
仕組み的には大陸移動の転移魔法を基に
翼で移動できるそれぞれの位置からの距離を計測して
現在位置をマップ上に示している。
「ふっ・・・。」
さらにマナを注ぎ込む。
現在位置を中心に地図のじんわりと色が変わっていく。
やがて色の変わらない部分がひとつ、浮かび上がる。
「これ、か?」
そこにマップには書かれていない何かがあるのだ。
おそらく小さな島がある。
進路をその島の方向に向け、小船は滑り始めた。






今回は少し読みにくかった・・・かも?(ぁ
実際にある~って意味やなくて
エリンとは単に別世界の名前として「現実」を選んで書いてみました。
ミレシアンの設定云々を書くのは結構難しい・・w
転生、魔法もちょっと独自のものを取り入れてみました。
そのせいで多少イメージしにくい展開かもやけどw・`
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コメント
Comment
なんか楽しみね。
episode1とのつながりはあるの?
あったら読み返すよ。

Kagurazaka│URL│2009/10/03(Sat)17:34:03│ 編集
No title
ますた@@
2章のepisode1とは繋がってますよーw・´
今回は1章と2章の空白時間にウィンが何してたかを回想で書いてみたのです=w=;

ウィンプ│URL│2009/10/03(Sat)19:29:41│ 編集
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